台風や豪雨による風水害が頻繁に起こり

台風や豪雨による風水害が頻繁に起こり、東日本大震災熊本地震のような大型地震の発生も予想される日本では、災害への備えが集団でも個人でも必須となっている。7月に東京ビッグサイト(東京江東区)で開かれた展示会、第11回オフィス防災EXPOには、災害から従業員や地域住人の安全を守りたい企業・自治体、自分の身を守りたい個人に役立つ製品が並んでいた。

 地震で揺れる屋内外で、落下物から頭を守るために威力を発揮するのがヘルメット。従業員用に備えておく企業も増えているが、たいていのヘルメットは厚みのあるドーム型をしているため、保管場所に苦心しているところも少なくない。そうしたニーズに応えたものとして、オフィス防災EXPOで注目を集めていたのが“畳める”ヘルメットだ。

https://suzuri.jp/fgvaiewriu/842319/tote-bag/m/natural
https://suzuri.jp/fgvaiewriu/842317/full-graphic-t-shirt/xl/white

◆厚さが8センチになるヘルメット

 左右から潰すと、厚さが8センチになるヘルメット「BLOOM」を以前から販売して来たトーヨーセフティー(兵庫県三木市)が、次にリリースしたのが「BLOOMII」。幅で20センチほどのものが潰すと4・5センチになるため、机の中やラックに書類などと並べて置いておけた。

 そのトーヨーセフティーは、畳むのではなく、ヘルメットの上部を持ち上げ回転させて元に戻すことで厚さを抑える新タイプの「MOVO(BLOOMIII)」を、今回のオフィス防災EXPOに出品した。「BLOOMII」程度の薄さにはならないが、強度は保たれるため、飛来物や落下物からの保護だけでなく、墜落時の保護でも国家検定に合格している。収納性に加え工事現場でも使える安全性で、より高い安心を求めるニーズを取り込んでいく。

http://cogoole.jp/searches/blog_detail/870/46133
http://cogoole.jp/searches/blog_detail/870/46132

 上部の回転式では、谷沢製作所(東京都中央区)の「Crubo」が今年も出展されて関心を集めていた。ドーム状になったヘルメットの上半分を、引っ張り上げることなくクルリとひっくり返すことで、厚さを14センチから8センチへと縮められる。こちらも「保護帽の規格」として、飛来・落下物、墜落時保護で国家検定に合格している製品。安全性を保ちつつ薄くするアイデアの勝負は、これからも続きそうだ。